手話を辞めたいと思った時

手話を辞めたいと思った時

コラム
2020.06.22

こんにちは、めろんです。

手話の勉強をしているみなさん。
「手話の勉強、もう辞めようかなあ」
そう思った事はありますか?

わたしはあります。
軽い気持ちではなく、【今後一切勉強もしたくない】
と思った時があるんです。

それは、
<手話を巧みにつかうきこえない人>
<その人達と同等に手話で話をするきこえる人>
そんな人たちが集まる場所に行った時です。

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手話を勉強し始めて2年目の
大学2回生時にそういう経験がありました。

その時のわたしは「手話力」が低く、唯一のきこえない友人に通じたら良いや!
そのぐらいの気持ちで、手話の勉強自体はあまり熱心にはしていませんでした。

自分から積極的に学外のサークルに行ったり
他のきこえない人に会ってみよう!なんて思ったこともありませんでした。

世界が変わったのは、全国ろう学生懇談会という団体が
毎年夏に主催している2泊3日の合宿「夏のつどい」に参加した時のことです。

わたしは、手話サークル内でも、先輩よりも手話が上手だと自負していました。
その天狗になってた鼻は「ぼきっっっ」と折れました。

初めての友達以外のきこえない人
初めての自分より手話が上手なきこえる人
初めての声なしの空間。
(意図的ではありませんでしたが声をださない人が多かった印象です)

後輩も一緒に参加していたので、かろうじて泣くことだけは避けましたが
合宿の間、何度「帰りたい」と思ったか。
何度
「私は、こんなに手話をバリバリできるようになりたいと思ってるわけじゃない」
と思ったか。

何度「この合宿が終わったら手話なんか辞めてやる」と思ったか。

リタイアせず乗り切ったのは、
先輩であるプライドと、合宿スタッフをしてた友達への意地でした。
そして、手話をバリバリ使っている、きこえる人たちへの嫉妬でした。

合宿から帰って、気づきました。
「あれ…。もしかして、あのきこえない友達はこれが日常なのかな…?」

きこえる人の集団。
常に声で会話しているわたしたち。
それを当たり前と思って疑わなかった。
きこえるみんなで話をしている時に、ちゃんと、手話、使ってたかな…?

「手話辞めてやる」

なんて考えてた自分が
すご~~~~く恥ずかしくなりました。

友達が、きこえない日常で頑張ってるのに、
きこえないことに対して愚痴ひとつ言わないのに
(もちろん色々な不満はあったと思いますが後ろ向きな発言は絶対しない子でした)
たったこれだけで手話の勉強辞めるなんて。

そこからは、もう意地でした(笑)
外部の手話サークルに通い始め、いろんなきこえない人に会って会話をし
少しずつ手話での会話が楽になり「手話の勉強って楽しい」と思えるようになりました。

あの、「もういやだ。逃げたい」と思う経験と、それを感じた自分を恥じた気持ちが、
いま、私が手話の勉強を続けている理由です。

今でも、手話がうまく読みとれずに困惑することはあります。
コミュニケーションがうまくいかなくて、戸惑うこともあります。
でも、あの時の気持ちに比べたら。

手話の勉強続けてて良かった~~~~~~!

今は、本当にそう思います。

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これは、私の体験なので、もし、いま何らかの理由で
手話の勉強を「辞めたい」と思ってる人がいても
同じようにはできないと思います。

でも、もし何かのヒントになれば。

もう少し続けてみることで、その気持ちが変わるかもしれませんよ。