耳のきこえない人の痛いとイタイ
こんにちは。はなこあら🐨です!
皆さん、熱中症には十分お気を付けください。
さて、気圧の変化などで、頭痛になる方も多いと思います。
ほとんどの方が1回は経験していると思いますが
「頭痛」と一言で言っても、いろんな痛みがありますよね。
・ズキズキする
・ガンガンする
・じわーと重い感じがする
などなど表現はさまざまです。
実はこの「ズキズキ」や「ガンガン」といった
オノマトペでの伝え方はとても重要なことでありつつ、
耳のきこえない人にとっては、難しいことなのです。
手話で「痛い」という表現は
・痛い場所(頭痛の場合だと頭)を指す または 近づける
・手のひらを上に向けて、5本の指を少し曲げて左右に揺らす
(イラストは後者の表現のみ)
「痛い」という手話表現は主にこの一つです。
ですが、前述のように、同じ痛いでも中身は色々。
実際、私たちが病院に行くと、
お医者さんから「どんな感じに痛いですか?」と聞かれますね。
それを手話で表現するのは、なかなか難しく
また、きこえない人にとっても「オノマトペ」がピンとこないため
共通言語として成り立たないことが多々あります。
もし、みなさんの周りに耳がきこえない人がいて、
痛い、と伝えてきたら、
どんな風に痛いのかを表現できるように
サポートしてもらえたらと思います。
これは、はなこあら自身の体験から感じたことです。
はなこあらの両親は耳がきこえません。
病気になった時に、根気よく聞いてくれる先生が
たくさんいらっしゃいました。
例えば
・腕をボールペンで突いてみる
・グーでぐりぐり押してみる
・腕をつねった痛さを10とすると、今の痛さは数字いくつくらい?と質問してくれる
などなど、具体的に感じられる表現や、
分かりやすい比較ができるようにしてくれました。
また、お世話になった歯医者さんでは、大きな紙に「痛い」の表現をいくつか書き、
治療中もどう痛いのか、YES NOで回答できるよう工夫してくれました。
「伝える」は、社会にいる私たちとって、生きていく上でとても大切なことです。
耳のきこえない人たちが伝えやすいように、
周りがさりげなくサポートできたら、とっても素敵なことだなと思っています。
また耳のきこえない人たちにも、どんな表現でも良いので、
自分なりの伝え方で思いを伝えて欲しいと思っている、はなこあらでした。