テスト:私達の目指す未来
きこえる人ときこえない人の間に存在する「バリア」
「きこえない人」や「手話」と聞いたときにどんなイメージを持っていますか?
声を出して話せないんだよね
かわいそうだと思っていた
大変なことが多いと思う
みんな手話ができるんじゃないの?
周りにきこえない人はいないから、自分には関係ない
手話は難しいし、覚えても使うところがない
上記は、私たちがイベントなどでお伺いした先での実際の感想です。
きこえない人や手話を使っている人と会ったことがないと、テレビや漫画などを通した人物像のイメージが定着していたり、自分には無関係だと感じてしまいます。
きこえ方・コミュニケーション方法は人それぞれ
「きこえない」と言っても、「きこえないレベル」は人それぞれです。
一般的にきこえにくい(難聴)は以下の種類があると分類されています。
- 伝音性難聴:音のボリュームが小さい
- 感音性難聴:音の明瞭度が低い
- 混合性難聴:上記2つが混ざっている
どの程度のボリュームだときこえるのか、
聞き取りやすい言葉があるのか、
といったものは、個人個人それぞれ違います。
また、きこえなくなる理由も人それぞれです。
- 生まれつき
- 病気などの後遺症
- ストレス
- 年齢と共に など
また、両耳がきこえない・きこえにくい人もいれば、
片耳だけきこえない・きこえにくい人、左右できこえ方が違う人もいます。
みんながみんな、生まれた時からきこえないわけではないのです。
コミュニケーション方法も同じです。
声を大きくしたら分かる人もいれば、
口元を見せる方が分かる人もいれば、
手話をメインにしている人もいます。
手話が分からない人もいます。
このように、”きこえない”と言っても、
きこえる範囲(音の大きさ・高さなど)や手話の習得度合いは、
人それぞれ異なります。
こういったことを知る機会・学ぶ機会がないため、
先述のようなきこえない人へのイメージがネガティブであったり
そもそも自分と関係ないと思ってしまっている原因ではないでしょうか。
そうです。
この 「無関心」こそが、きこえる人ときこえない人の間の見えないバリアだと考えています。
無関心な人たちに関心を持ってもらうこと。
これが、私たちが目指すバリアクラッシュへ繋がります。
手話エンターテイメントの可能性と私たちが目指す社会
きこえる人に、手話やきこえない人に対して興味を持ってもらうこと
関心を持ってもらうこと。
これがきこえない人の暮らしをより良くする近道だと考えています。
そのために、あえて「エンターテイメント」という道を選びました。
手話に親しみを感じ、
きこえないということは身近なものだ・自分にも関係があるものだと感じてもらうには
笑ったり、楽んだりしながら知ることが良いと今までの活動から実感しています。
私たちは、手話エンターテイメントを通して
手話を英語のような身近な言語にし、
多少なりとも手話でコミュニケーションができるようにすることで
きこえる人ときこえない人が接する機会を増やし
変な気づかいや遠慮なく一緒にオモシロがれる社会を目指し、
手話の普及・きこえないことへの理解促進を行っています。
想像してみてください。
きこえる・きこえないに関わらず、手話が当たり前になっている社会を。
想像してみてください。
どんなものにも視覚情報が当たり前にある社会を。
それは、きこえない人だけではなく、きこえる人にとっても
豊かな日常生活を送る鍵となることでしょう。
上記のイラストは、私たちが考えるバリアクラッシュされた社会、その名も「ニューオーサカ」。
どのような工夫があるか、ぜひたくさん探してみてください。